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10.06.22 スケートメモ【ロックンロール 2】 [スケート]

ロックンロールに手こずってる。
もう一ヶ月くらい練習してんのに、全然できない。
オレってホントにサイノーねぇのな。

で、ミニランプでちまちまやってたってできるワケねぇだろ、オラ〜〜!
ってわけでちょっとスパルタな練習してみた。
したらね。
今までと違う感覚があった。

【ロッケンロール】
・ちゃんとヒザを曲げて低い姿勢でアプローチした方が良いよ。
・肩を回すけど、それは腰を回すためなのだ。かなめは腰だよ。腰を意識したまえ。

腰! ここんとこ大事な気がする。
腰で回していくって感覚は、今までなかったからなぁ。
ちょっと新しいトビラが開いた気がするけど、このトビラが正解なのかどうか分かんないんだよね。

しばらくこのセンで練習してみる。




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10.06.20 「兵器の常識・非常識」 by 江畑謙介 [本や映画、音]





あれ? 表紙の画像がないね。んじゃ自前のやつを、っと。
100620.jpg

雑学好きなもんで、こういう
「新しいことを知れそうな本」って大好きなんだよね。
いわゆる兵器についての正しい解釈を「常識」として解説し、誤解されている「非常識」として指摘していく。
「知らんかった〜〜〜!」とか「マジ? そうなの??」
ってことがいっぱいあったよ。

この本は上巻で「陸軍」の装備と「海軍」の装備について書いてある。

「陸軍」の章では戦車や自走砲、カノン砲、地雷、機関銃、小銃なんていうのがテーマね。
で、たとえば戦車。
戦車は「どんな地形でも走れるボディに大砲を乗っけた戦闘車両」じゃないんだってね。
その目的は歩兵の支援。
歩兵を支援するために作った戦車は、防弾性能を考えて装甲を厚くしていく方向に進んでいったし、どんどん重くなるのは仕方なかった。
昔はもっぱら活動の場が野原だったから良かったのかもね。
けど、今では市街地での戦闘を考慮しないといけない状況になってきた。
んだけど、めっちゃ重い戦車だと舗装路が割れたり、橋が崩れたりするかもしれない。
戦車といえどもぐちゃぐちゃの不整地を走るより、舗装路を走った方がラクで速いのだ。
ってことになると近代では舗装を壊さない抑えた重量と、市街地の道路を有効に利用できるサイズを備えたコンパクトな戦車が必要になるだろうね。
そう考えたらこの前発表された「一〇式戦車」はかなり理にかなった設計になってるのかも。

陸自ハイテク戦車お披露目 “ヒトマル式”来年配備


個人的には「海軍」の装備がめっちゃ興味深かったよ。
たとえば「軍艦」と「戦艦」はよく混同して使われるけど本が書かれた1998年現在(うわ、12年も前か……)、世界に「戦艦」は一隻もないし、これからも造られないだろう、とかね。
(「軍艦」は軍に属している船のこと。「戦艦」は軍艦の一種で、でかい大砲を備えてる船、って感じ)
続いて巡洋艦とか駆逐艦とかフリゲート艦とかっていう船の種別の定義をしっかり説明。
それから船に航空機を積むメリット。さらには、回転翼機を積む場合と固定翼機を積む場合の違いなどなど。
その他にも洋上艦と潜水艦の特性、船から撃つミサイルの仕組みと揚陸艦のハナシ。
んでもって機雷や、僕の大好きな潜水艦の解説などなど。

去年だったか、自衛隊の護衛艦が関門海峡で貨物船とぶつかっちゃって、船首が大破してた。
あれを見て「自衛隊の船、もろい……」って思っちゃったんだけど。
実は現代の軍艦には装甲板なんてないし、むしろ軽く薄く作ってあるんだって。

なぜなら今や「戦艦」の時代じゃなくなったから。
洋上艦への攻撃は大砲の弾じゃなくて、ミサイルや魚雷が中心。
パワー絶大で、当たったら一撃なんだよね。だから当たったときのことを考えて装甲板を厚くするのは意味がない。
船が重くなって遅くなるしね。
それよりも、当たる前にミサイルは撃ち落とそう。あるいはレーダーやら赤外線やら音やらいろんな策を駆使してミサイルや魚雷の「照準装置」をジャマしよう。んで当たらないようにしよう、っていう考え方。

下巻は「空軍」の装備と「ミサイル」について。

空中偵察や空中給油、ステルス技術や戦闘機の種類などなど。
びっくりしたのは、偵察機ってのはとにかく数がたくさん必要なんだね。
攻撃する前はもちろん、攻撃した後も偵察して作戦の効果を検証しないといけないんだって。
で、必要があればもっかい攻撃、ってことになるらしい。あ〜〜、なんか納得って思った。
あと、輸送機はでかいのばっかりじゃだめで、滑走路の短い空港にも降りれるような小型のモノも必要なんだよ、とかね。
飛行機モノは端から端まで「ほぉ〜〜」って感心しっぱなし。

そんからさ、第二次大戦中にドイツが使ったV2は、正しく言うと「V2ロケット」じゃなくて「V2ミサイル」なんだって。
言葉の定義として「ロケット」に誘導装置、つまり目標にキッチリ当たるような軌道修正装置がついたものが「ミサイル」、ってことらしいけどね。
“んじゃ、どっかの国がロケットを打ち上げたら、それは即、爆弾を積んだミサイルに転用できるじゃん! 宇宙開発って、もろ軍事産業!?” ってことじゃないらしい。
まず燃料の問題が大変だったりするし。
抑止力や反撃用兵器としてミサイルを使おうとしたら、すぐに撃ち返せるクィックなレスポンスがマストでしょ。
だけど液体燃料で飛ぶミサイルだと、燃料の注入に時間がかかっちゃう。数時間とか。
それじゃあダメじゃん、ってことで、ロケット=ミサイルなんてのは誤解の典型、ってハナシがあったりね。

本の中ではミサイルが目標にうまく当たるために、いかに誘導していくかっていうことも詳しく説明されてるよ。
赤外線を使ったり、光学照準だったり、レーザーだったり。
考えられる限りいろいろ。
驚いたのはね、地上攻撃にレーダーは使えないってこと。
空を飛んでるミサイルからレーダー波を放つと、全部地面に当たって戻って来ちゃうからだって。言われて納得!
だからレーダー以外にいろんなことを考えて、なんとかミサイルを目標に当てるようにしてるわけ。
なんだか映画を見てても空対空ミサイルだとか、空対地ミサイルだとか、攻撃目標に合わせてミサイルをとっかえてて。
んなのいいじゃん、撃っちゃえば一緒でしょ!って思ってたけどね。
そこんとこちゃんとやんないと、ミサイルがそもそも目標に当たってくれないってことみたいね。
このへんの技術がかなり細かく書かれてる。
そのミサイルだって、結局は爆弾なんだけどね。
本体のうち、爆弾の部分って3〜5割くらい。あとは飛んだり、軌道修正したりする装置なんだよね。
お届けしたい荷物よりも、包みの方がはるかにデカイ、って感じだった。

写真もたくさん載ってるし、ひとつの話題が4ページくらいで短くまとめられててナイス。
上下刊とも、読み物としてもかなりおもしろいよ。

なんつうか、こういう軍事モノを読んでるとね。
「戦争」「攻撃」「作戦行動」って言葉も素直に読んでいってるし、「標的」「目標」なんて言葉にも違和感は感じない。
けど、その先に何が起こってるかを考えると、ちょっとアンタッチャブルな話題って言うか。
兵器のことなんて語っちゃいけないんじゃないかって気持ちになることがある。
だって「目標」や「標的」の中には人がいるんだよ。

だからって、そっから目を背けるのは違う気がする。
そりゃ世の中に武器なんてひとつもなくなるにこしたことはないよ。
けどね。
そんなお花畑な理想論を掲げるんじゃなくてね。
名前の印象だけで判断しちゃうような短絡的なことじゃなくて、名前が示してるものが何なのか、ってのを知っておくこともムダじゃないと思う。

たとえば僕はこんなことを思った。
イラク戦争の時に、日本の自衛隊がインド洋で補給活動を行ったよね。
当時、ニュースを聞いてるときには、僕は補給で燃料を注ぐってことに何の引っかかりもなかったんだけど。
この本を読んでたら「補給」の意味がよく分かったよ。
補給艦を持ってるっていうのは、遠くまで出かけていって活動する能力があるってこと。
逆に補給艦がないと陸の近くでしか活動できない。
海上自衛隊に補給艦があるっていうのは、それだけ海上自衛隊が長く海上にとどまって活動できる組織だってことを示してる。
それは「国際紛争を解決する手段」として活動するためじゃない。「救助」や「平和維持活動」のために長く海上に留まることができる、っていう意味だ。
そして、世界的に見て外洋で長く活動できる組織や海軍を持っている国は多くはない。
「外洋での補給活動」っていうのは、自衛隊が世界の中でも少ない、一人前の海上活動ができる組織だっていうことを示してたんだね。
そう思ったときに海上自衛隊に誇りを感じたけれど、同時に、初めて海上自衛隊っていう組織は僕が思ってる以上に大きくて力を持ってるんだなって実感した。


知識があれば、何かを考えることができる。
何気ない風景の中にある、もっと深い部分を感じ取れるかもしれない。
沖縄の基地問題や自衛隊のハナシをするときだって、「海兵隊」っていう言葉の意味やその行動内容、実弾演習の意味と価値、発着訓練がなぜ必要なのか、などなど。
きちんと用語や名称。そして実態を理解して報道に接すれば、いまそこで何が起きてるのか、意見を言っている人はどういう立場で何を目的に話しているのか、よりハッキリ分かると思う。

ものすごくシンプルに、おもしろそうだから読み始めたんだけど。
考えるためにはまず、情報が必要なんだな、って思った。
その意味で、おもしろくてためになる本だったよ。






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10.06.14 「暗号解読」by サイモン・シン [本や映画、音]

前回の「フェルマーの最終定理」がおもしろかったので、同じ作者の別の作品を速攻で買った。



「人に知られたくない手紙」を出さざるを得ない人たちがいる。
為政者だったり、軍の司令官だったり、あるいは道ならぬ恋に落ちている人だったり。
そういう場合は懐にそっと隠した手紙を届けたりするんだけど、そんなの見つかっちゃおしまいだ。
だから分かる人にだけ分かる言葉で書き記したりね。
暗号っていうとおどろおどろしいけど、結局は「ヒミツ♥」を共有するってこと。
その秘密を守るために、古今東西、いろんな人たちが知恵を絞って努力して、他の人には理解できないヒミツのことばを編み出してきた。
その様子を綴った暗号の歴史書。

最初に驚くのは、暗号は解読者の方が有利な立場にあるってこと。
だって暗号は作ったら最後、解読することの方が難しいって思ってたんだよ。
だけどそうじゃないらしい。
実際には暗号も人が作ったものだから、何かしらの規則性が潜んでる。
それををきちんと見つけ出してしまえば暗号解読は可能、らしいよ。
その具体的な方法もきちんと開示されてる。
これがまたおもしろいんだけどね。

で、「おまいらの暗号、解けたぜ!」って言うばっかりが能じゃない。
場合によっては意図的に解読してないふりをして敵を安心させて、最終的には大どんでん返しを狙ったりね。
スコットランドのメアリー女王の例がそうなんだけど。
もう、暗号の世界はダークな思惑がぐるんぐるんしてるよ。
歴史の中に埋もれてきた、この化かし合いがちょ〜〜おもしろい。

そうやって暗号がどう使われて、どう解読されていくかを丹念に説明した後、お話しは暗号をのせた「媒体」の話になっていくよ。
ヒミツが紙に書かれた手紙でしかやりとりしない頃にはまだ良かった。
手紙を持ってるやつを引っ捕らえれば手紙は手に入ったし、その暗号を解読するのは時間の問題。
やがて世の中に「電信」つまり「電気信号でお話しするしくみ」ができた。
こりゃ大変だ。
紙も、捕まえるべきヤツもいなくなったんだよね。
とは言え、当初の通信は電線を使った「有線式」。電線を伝わる話を聞くのは、電線自体がどこに張られているかを探り出せばいい。
結局補足の対象が「紙」から「電線」に変化しただけで、狙うは「電線」っていう「媒体」だったわけ。
ところが。
テクノロジーは発達して、電線を使う「電信」から電波を使う「電信」になった。
こりゃもう、陸だろうが海だろうが自在に情報をやりとりできるようになった。しかも文字通り、電線の要らない「無線」だかんね。ちょ〜便利。
陸の司令部が、海に出ている軍艦に情報を送ることもできるようになって、戦争の形態は一気に変化した。
なんだけどね。電波だから。
どこまでも広がっていっちゃうんだよね。
受信機さえあれば、戦争の相手がどんな話をしてるのか、いつどこに攻め込もうとしてるのか簡単に分かっちゃう。
こりゃやべぇってわけで、ますます通信は味方にしか分からない言葉で交わす必要がでてきた。
変革はここで起こったんじゃないかな。
つまり、補足の対象が「媒体」から「情報」へとシフトしたわけだ。
こうして暗号は戦争を背景に、より複雑化していく。

かつてはある太さの棒にテープ状の紙を巻き付けることで記した文字が現れたという原始的な暗号生成。
それが「ヴィジュネル暗号」と呼ばれる、キーワードを使って文字を置き換える方式に進化し、近代暗号の基本になった。
その方式はさらに進化し、第二次大戦中にドイツが開発した「エニグマ」という暗号機は、想像を絶する複雑な暗号を瞬時に生成するまでに至った。
一方、複雑な暗号を作るんじゃなくて、敵側に分からない言語で通信してしまえば、それすなわち暗号なんじゃね?
映画「ウィンドトーカーズ」のモチーフになったように、その部族しか理解しないようなマイナーな言語を話すネイティブアメリカンが通信を担うことで、会話そのものが暗号化されたという史実。

複雑化していった暗号は、一見すると僕らの生活には何の関わりもないように思える。
けどね、クレジットカード情報なんかの一部の情報をのぞいて、メールなんてものは暗号化もされないでそのまんま平文でやりとりされてる。
この本の中では、その情報をスキャンして反政府的だったり、犯罪を示唆するような内容が含まれてるときにはより詳しい調査を行う機関も存在してるっていう指摘があったりね。
(いわゆる『エシュロン』の存在について、だね)
そうなると、僕らのメールのやりとりは誰かにのぞき見されてるのかもしれない。
プライバシー保護のために、ネットを飛び交う通信内容はすべて暗号化されるべきなのか。
それともテロや犯罪を未然に防止するために、一般民間人の暗号化は規制されるべきなのか。
ハナシは個人のプライバシーと社会の安全を担保することはどうバランスさせるべきなのか、にまで及ぶよ。。
んでもって最終的に暗号は、人間の信頼関係と情報の確からしさを検証するツールとしての役割さえ担うことになりそうな気配。

文字を入れ替えたり表を頼りにしたり、鍵を使ったりあれしたりこれしたり。
暗号っていう言葉が想像以上の広がりを持って、ヒミツのお手紙をやりとりする上でどう発展してきたか。
将来的には量子コンピュータが開発されることによって生み出されるであろう、絶対に解けない暗号、などなど。
ヒミツにしたいと思う人たちと、それを知りたいと思う人たちの知恵の攻防を、綿密にたどりながら紐解いていく歴史の物語。

このサイモン・シンって人、ホントに細かく取材していて、複雑な話をていねいにていねいに書いていく。
「フェルマーの最終定理」で出てきた素数という不思議な数の性質を暗号にいかす人たちの話。
そして、数学と暗号の関連性、等々。
前回の「フェルマーの最終定理」でエニグマの話が出てきたのは、こういうことだったんだねぇ。

いやいや、科学ドキュメンタリーとしては一級だと思う。
途中、暗号解読のロジックを使って読み解かれた、失われた古代の文字とそこに記されていた内容のお話しとか出てくる。
ロゼッタストーンがどうやって解読されたのか、なんてストーリーは暗号解読術が人類の宝を掘り起こしたってことなんじゃないかな。
暗号と考古学が交差したりなんかするのって、だいぶワクワクしちゃうよ。

好奇心旺盛な理科系の男子にはマジでおすすめ。





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10.06.04 フェルマーの最終定理 [本や映画、音]

ピタゴラスの定理ってあるっしょ。

直角三角形において、斜辺の二乗は他の二辺の二乗の和に等しい、ってやつ。
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これね。

この式にバッチリはまる数を「ピタゴラスの三つ組み数」っていうんだけど。
たとえば
3・4・5の組み合わせ。
あとは
5・12・13
とか。

ピタゴラス先生の活躍してた紀元前500年頃だと、この三つ組み数は実際に計算してみないと分からなかったから、当てはまる数字を見つけ出すのは大変だったらしいよ。
だからこそ、ドンピシャではまる数字を見つけたときには嬉しかっただろうし、そのハマりぐあいに美しさを感じ取っただろうね。

で、二乗であてはまる数があるんなら三乗や四乗でもいけるんじゃね?
そう思ってピタゴラス先生以下、門下生たちも「三乗の三つ組み数」や「四乗の三つ組み数」を探したんだけど。
なかなか発見できなかった。
なんせ三乗とか四乗だから。こりゃきっとものすごく大きな数字がはまるんじゃね?
そこまではなかなかたどり着けないってことなんじゃね?って話になったんだろうな。

さて。それから2100年くらい経った17世紀。
フランスに、ピエール・ド・フェルマーっていう数学の大天才がいた。
んでもってフェルマーったら変わりもんだからね。
本を読んでて思いついたことがあると、読んでる本の余白にちょちょっと書き付けたりしてた。

フェルマーもこのピタゴラスを定理をいじくってて、感動したんだよね。
だって指数が二乗だと答えは無限にあるのに、三乗にしたとたんなっかなか答えが見つからない。
っていうか、答えがないように見える。
二乗が三乗になっただけなのにね。

で、フェルマーは古代ギリシアの数学者、ディオファントスの「算術」って本を読んでるときに思いついちゃったんだよ。

100604-2.jpg

nが3以上の時には、この数式を満たす整数解はない、って。
なもんだから読んでた「算術」の余白に
「答えはないよ」
って書いたんだよね。
で、そこにはこう添えた。

「私はこの命題の真に驚くべき証明を持っているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」
(引用元/新潮文庫『フェルマーの最終定理』P118  サイモン・シン:著 青木 薫:訳)

ちょwwwwww、フェルマー。
それなら他んとこにきちんと書いとけ!って話なんだけど。
フェルマーって人はその証明を世に発表する気なんてなかったみたい。
それが1650年頃の話。

こうして謎が残った。
3以上の自然数nについて
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が成り立つ0ではない自然数(x, y, z)の組み合わせは存在しない。

フェルマーはそれを証明したっていうけれど、その証明は正しいのか。
だとしたらその証明はいかなるものか。

これが「フェルマーの最終定理」って呼ばれる数式。
長い間、証明も反駁もされなかった数式だけど、1995年にアンドリュー・ワイルズっていうイギリスの数学者が証明に成功した。
なんとフェルマーが証明したって言ってから350年。
ピタゴラスの定理が生まれてから2500年も経ってる。



この本『フェルマーの最終定理』は、この数式がいかに生み出され、いかに多くの数学者たちを虜にし、苦しめ、そしてアンドリュー・ワイルズがいかにして証明に至ったかの物語。
ピタゴラスの定理を説明する部分では見事な証明と、ピタゴラスを取り巻いていた当時の状況を描き出す歴史的描写。
さらには「ピタゴラスの三つ組み数」や「素数」「完全数」「社交数」「友愛数」なんていう「数」に魅せられた人たちが知識欲を満たす喜びに震え、オイラーやラグランジュといった名だたる天才たちが難問を前に戸惑う様子を記す。
そうしてついにはエニグマの暗号解読に貢献したアラン・チューリングまでもを引き出す広範囲な取材。
さらには複雑な数式をたとえ話でかみくだいて説明する親切さ、などなど。
著者のサイモン・シンは科学系のライターとして活躍する人だって。
いやいやどうして。翻訳の妙も加わって、「フェルマーの最終定理」っていう超ビッグな問題に人類がつぎつぎに挑んでいく様子がサスペンス仕立てで綴られていくよ。
あんまりおもしろくって一気に読んだ。

途中でどうしても難しい話になることはあるけどね。
そこは巻末に補遺があるから大丈夫。
きちんと理解するのに時間がかかるパートもあるけど、理解しながら読まないとその先の感動が味わえない。
一気に読んでも急いで読むのはおすすめしないタイプの本だよ。

ま、ちょっと数学とか好きな人なら巻頭部分のピタゴラスのお話なんてワックワクもんだと思うしね。
だってさ、数字にこんな規則性が隠されてたなんて!
素数の美しさとか、そこんとこだけ何度も読み返してはすげーって言ってニコニコしちゃった。
いや、マジでこれは中学生くらいの時に勉強したかったなぁ。
そしたらこの感動はもっと大きかったと思うよ。

アンドリュー・ワイルズは人間の知識とイマジネーションがどこまで広がるかを「数学」で証明してみせた。
その証明の基礎になった部分には、日本人数学者の谷山豊さんと志村五郎さんによる「谷山・志村予想(当時は予想だったけど、現在は証明済み。だから「谷山・志村の定理」って呼ばれてる)」が大事な役割を果たしてる。
数学の証明は、証明されたことの積み重ね。
つまり先人の仕事が次の世代の礎になる。
フェルマーの最終定理が証明されるには、ピタゴラスの時代から数えて2500年分の学問が必要だったんだね。

なんという壮大なクイズ!





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10.05.24 スケートメモ【ロックンロール】 [スケート]

だいぶ感覚は戻ってきたけど、まだまだできねぇことが多すぎる。
日々練習なのだ。

んで、今日はロックンロール練習した。
インターフェイキーかけて、そっから180して戻るやつ。
うっかりすると後ろ足に乗りすぎて乗りゴケするね。
ちょー痛かった。コーピングで脇とか打ったりするし。
ちょっと恐怖症になりかかってるから、早めにやっつけないとやばい。


【ロックンロール。当然、バックサイドね】
・例によって意識して低い姿勢で入る。
・やっぱり回す意識はまったく必要ない。回したい方向に肩を開いて、とにかく低い姿勢から伸び上がるだけ。
・先行動作は強めに。後肩(レギュラーだから右肩)を、ぐいっと開いて開きすぎ!ってくらいにしっかり。肩を開いておけば、それでよし。
・回す意識はいらないけど、軸は意識しておく。身体の真下、板の真ん中。
・板が回ってくるときは、身体を低くしながら。したら前足の荷重が良い具合に抜ける。
・びびると前のウィールがコーピングにかかって転んじゃうよ。びびんな。

あれだね、インターフェイキーみたいにウィールがかかったとき、身体がプラットフォームに乗るくらいまで上に上がってないとダメだね。
中途半端にランプの中に残ってると乗りゴケにつながる。
キャブもロックンロールも、上に乗る意識が強くないとダメかも、って思った。



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10.05.20 野沢温泉・残雪セッションの写真 [スノーボード]

去る、5月5日と6日に野沢温泉スキー場で開催された、LOVE THE SNOW主催のマウンテンクリーン&残雪セッション。

ご協力いただいたみなさん、お疲れさまでした。
&、楽しかったね〜 {^^}




イベントの様子はこちらから↓
LOVE the SNOW SAVE the Winter!!

当日、撮影させていただいた写真の何点かを、以下のサイトで公開してます。

2010 LOVE the SNOW 残雪セッション&マウンテンクリーン @ 野沢温泉スキー場

参加いただいた方は、ご自分の写真をダウンロードいただけます。
みんなが喜んでくれると嬉しいな。

運悪く写真が残らなかった人、ゴメンね。
次の機会にまた撮らせてね!




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10.05.17 スケートメモ【キャブ】 [スケート]

一応、メモに残しとくかな。

【フェイキーからの180。スノーボードでいうキャブね。スケートでは何て言うの?】
・かけるタイミングはテールロックと同じだった! びっくりだね。
・ボトムでは小さくなって、上半身を開いて待つ。
・回す意識は必要なし。ただ伸び上がるだけ。
・ぐいっと伸び上がると、きちんと前足をポークできる。伸び上がりが大事。

ここにきて驚いたんだけど。
テールロックのタイミングと同じなのな、キャブ。
それが分かったら、いきなりかけやすくなった。
あそこで学んだことが、ここで役立つ。
物事、いろいろ関連してておもろい!
そう気づいたらキャブが楽になって、調子いいとキャブの360までいけそうなんだけどなぁ。
調子に乗ってたら久々に乗りゴケで大開脚からの意気消沈。

なろ、調子こいてんじゃねぇぞ、ってのもテールロックと同じだった。
反省中。



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10.05.15 スケートメモ【フロントターン】 [スケート]

ひとまず5日間くらいガシガシとスケートした。そしたらだいぶ感覚戻ってきた。
で、その途中に思ったことを書き留めておこうかな、と。
たぶん来年も同じ壁にぶつかるんだろうなぁ〜って思ってさ。

【フロントサイドのターン】
・ランプのボトムで、これ以上はねぇ!って思うくらい小さくなる。そんでもまだまだ腰は高いのだ。
・両腕をきちんと上げて、肩を進行方向に回していく。→左腕(おれ、レギュラーだから)が視界に入ってるようだと、腕が下がってるってことで、肩が上手くつかえてない。
・背中側へのターンはびびるとテール乗りになって転ける。びびんな。
・ターンの意識よりも小さい姿勢から伸び上がる意識のほうが大事。伸び上がれば勝手にターンしちゃうのだ。

【フェイキーからフロントのアクセルストールかけて、レギュラーでもどるやつ】
・やっぱランプのボトムで小さくなる。
・上半身はコーピングにむけて開いて構える。
・伸び上がりは両足均等荷重でいいみたい。
・小さく構えて伸び上がり、ストールが掛かったらいったん小さくなる。んでもって次の伸び上がりでおりる。
・目線はストールが掛かったタイミングで振り返るようにボトムを見る。
・下りるときは、前足を視界に入れながら。前足が身体の真下にあれば絶対大丈夫
・前足の踏み位置に注意。前のトラックの前側のビス2本が見えてるならOK。思い切り踏んでもノーズが詰まったりはしない。ビスが見えてないときは体重をかけすぎないように、親指側にちょっと力を入れてやると吉。


ま、独学だからね〜。
もっと滑りこんだら、
「プッ、オレってまぢでこんなこと思ってたんだ〜。wwwww」
ってことになる可能性もある。

でも上手くいかないときはほとんど、腰が高いまんまなんだよね。
そこに気づいたのが、今週の収穫。




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10.05.11 スケートはムラムラなのだ [スケート]

何、何、なんなの?
いやね、スケートの話なんだけどね。

三日前からスケートシーズンを開幕させちゃいまして。
三日連続で滑り倒してるわけですが。
冬の間まともに滑らないと、こんなにも予想を超える下手っぷりかと驚きの連続ですよ。

だってね。
一昨日できたと思ってたテールロックが、昨日はまったくできねぇでやんの。
はっはっはっ。
笑うしかない。
ドロップして、インターフェイキーして、そこで終わり。
全然続かない。
気持ちはカタンカタンいってるのにね。
身体が避けちゃう。がっかりだよ。

で、思った。
あ〜、これって去年の6月頃のオレじゃんね。
できなくてできなくて悩んでたオレじゃんね。
4ヶ月スケートしないと、11ヶ月くらい前のオレに戻っちゃうんだね。
ホント、身体は正直。

おい! オレの筋肉!!
さんざん教えただろ。
んでもってできるようになっただろ!!!
なのにすっかり忘れてやんの。
まったくどうしようもないバカ。
物忘れ激しすぎ。

そのくせ、おい! おれの警戒心!!
おまえは物覚え良すぎ。
昔テールロックで転んで、悶絶開脚地獄で苦しんだからって。
いちいちフラッシュバックしなくていいっつうの。
いつまでも苦い思い出繰り返してんじゃねぇよ!!


昨日はそう思いながらうなだれて帰りました。
で、今日滑ってみたら、何となく見えてきて。
2時間ほどみっちり打ち込んだら、ミニランプではテールロックができるようになりまちた。
パチパチパチ。
去年、一ヶ月くらいかかって越えた山を、今年は2時間で超えられた。
順調に下手になってはいるけど、カラダの中に残るモノは残ってる、と。

で、驚いたのが。
去年はできてたことがまだまだ全部は取り戻せてないのに。
なんかノリでやってみたらキャブができちゃって。
あ、オレこれできるんだ〜。知らなかったわ、的なね。
スノーシーズンが終わったら新しいことできるようになってて。
思いがけずにできちゃったもんで、なんだか人間の適応力って予想を超えてる、っていうか。
理屈通りにきちんと積み上がってるわけじゃない。
いわば、ムラだらけなんだなぁって思った次第。

明日も滑るぞー!




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10.05.09 ひっさびさのスケート [スケート]

いやね、スノーシーズンがもうすぐ終わりって日曜日に、友達から
「スケートいかね?」
って誘われちゃって。
ホントはスノーシーズンが完全に終わるまでスケートは禁止! だってもしもケガして仕事できなくなったらヤバイっしょ!! ってことだったんだけど。
残る仕事もハウトゥの撮影いっこってことで。
ここんとこお天気が良くて春モードだったし。
なんかテンション上がっちゃって、フライング気味にスケートシーズン幕開けしちゃいました。

したらまぁ、順調に下手になってて笑ったわ。
1月にちょこっと滑ったから丸々四ヶ月ぶりだったんだけど。
おそるおそる、ドロップとインターフェイキーやって、テールロックやって。
この辺はまぁ、なんとかなったけど。
あれだね、アクセルストールはいかんね。
全然かけられない。
あとバックサイドのテールピボット。得意技だったのに、全然できねぇ。
まぁ予想通りのヘロヘロぶりで、情けないことこの上ないんだけど。
1時間半があっという間でまだまだ滑り足りないでやんの。

こりゃ本格的なスケートシーズンも間近ですなぁ、ってことで。
やっぱスケート、楽しいね {^^}



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