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09.10.19 深夜高速 -生きててよかったの集い- [本や映画、音]

同じ歌が1つのアルバムの中に15曲も入ってる。
こんな大胆なアルバムは、この曲だから成立するんだと思う。

FCムービー パート10『赤の軌道』のエンディングテーマにも使われた
フラワーカンパニーズの「深夜高速」は名曲であると同時に、
歌がいかに人の心の深いところまで突き刺さるかを示した感情の刃だ。

その「深夜高速」を
 フラワーカンパニーズ(2009年バージョン)
 斉藤和義
 金子マリ
 怒髪天
 ミドリ
 中(あたり)孝介
 泉谷しげる
 湯川潮音
 おとぎ話
 キャプテンストライダム
 かりゆし58
 藤田大吾
 GO!GO! 7188
 YO-KING
 フラワーカンパニーズ(オリジナルバージョン)
の14アーティストが15の形で歌い上げた。



自分たちは夢を追って走っている。
深夜の高速のように遙か先も、過ぎてきた後ろも、
何も見えない中を走っている。
生きていて良かったと思える夜を探して。

この曲の中では何も満たされてない。
ただ探して、求めて、もがくだけだ。
そこにどうしようもないほど強いシンパシーを感じる。

けれど。
感じたことがすべてだと。
感じることがすべてだと肩を揺さぶられて、ぼくらはすれすれの希望を抱く。
全開の胸、全開の声、全開の素手で。
思い切りやるしかない。
今を全力で走るしかない。
その向こうにあるだろう、消えそうな、薄い薄い明かりを胸に、
生きていて良かった、とつぶやく。

ただでさえメッセージ性の強い曲なのに、
個性で勝負してるようなアーティスト達が自分たちの色を
時には優しく溶かし込みながら、
時には自分たちの色で強引に染めながら、
それぞれの形で表現する。

ものすごい曲を強烈な人たちが、もっとさらけ出した形で作り直した。
そうしたら、悲しいほどすごいものになりました。
そんなアルバムだ。
僕はいつも中孝介のへんで休まないと、その先を聴けない。

通して聴くと、なぜオリジナルバージョンが一番最後なのかよく分かるよ。


きっときみも泣くと思う。
聴くなら、独りのほうがいいよ。




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