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09.08.01 エヴァンゲリヲン新劇場版:破 [本や映画、音]

やっと見てきたよ。

eva2.jpg
ありがとう


前作の「エヴァンゲリヲン新劇場版:序」がね、ストーリーとしてはテレビ版のリビルドだったでしょ。
(とは言っても、超高精度かつ高密度なリビルドだったけど)

だからまぁ、今回はどのへんまでのお話しなのかな。
やっぱあれかな、劇場版のポスターが咆吼するエヴァだし、シリーズとしても全4作中の2作目だし。
尺を考えるとテレビ版のあのあたりまでいっちゃうのかな、とか思ってたわけです。

あのね。
言えない。
何か一つ言うだけで、すんげぇネタバレになっちゃうから。
エヴァを観る楽しみが半分以下になっちゃうから。
前置きナシのまっさらな状態で見るのをオススメ。


映画自体はテレビ版のエヴァを見てなくても十分楽しめるよ。
一応、誰がどんな人なのかは知っといた方がいいけど、それはWikipediaの登場人物のところを読んどけば十分。
新世紀エヴァンゲリオン - Wikipedia

もちろん登場人物の設定や、どの人がどの人にどういう感情を持ってて、バックグラウンドにどんなドラマがあったのかを知っとくともっと楽しめるけど。
時間がある人は基礎知識として、テレビ版の15話くらいまでは見といてもいいかな、と。

今回も画はスゴイよ。
手抜きナシ。
重量感とスピード感はえらいことになってる。
ものが落ちたり壊れたり。
巨大な構造物が移動する様子や、厚みのある金属が圧力をうけて歪んでいく描写はものすごく高品質。
たぶんいろんなものを、ていねいに観察したんだろうなぁ〜って思えるよ。

アニメって、あり得ないものをあるように描くんじゃないんだね。
見慣れてるものの動きを違和感なく強調してあり得ないものでラッピングしてた。
どうやったらああいう画を思い描けるんだろう。
だってすべては現実にはないものばっかり。
想像力だけが出発点なんだもんね。
ある人の頭の中にある情景が、コンテになって、画になって、コマになって、映画としてスクリーンに映されて、他の人の頭の中に入っていく。
この手間のかかった遠回りなアイディアの転送ぶり。&、その行程の味わい深さってどうよ!とか思いながら見てた。

あと音響がとてもよくデザインされてたよ。
暗い劇場の中だと、ホントにエントリープラグの中にいるみたいな感じ。
LCLみたいな液体の中で音の位置があれだけハッキリ分かるのか、ってツッコミはあるけど。
んなことたぁおいといて、気分はかなり上がるよね。

こういう画や音の質の部分は、家だと厳しいからなぁ。
その意味でも、映画館に出かけていく価値は十分だと思うよ。

映画自体はエンドロールが完全に終わるまで席を立たないこと。
これ、とても大事。
例によって、お約束の予告があるからね。
それと、どうやら重要そうなシーンがひとつ。

個人的には冒頭に出てくる使徒のデザインがちょ〜〜イケてて。
やたら装甲板っぽかったり、針的構造物だったり。
まるっきり「ぼくらの」風じゃん!って嬉しくなったんだけど。
エンドロールにはちゃんと鬼頭莫宏の名前がクレジットされてたね。
ナイス!
やっぱこの人はバイオでメカニカルでCGちっくな、見たことないものをデザインさせたら一級だね。天才!
メカデザインがカンブリア紀の生き物みたい。
大好き。

でもまぁ正直、作品に対してはまだ消化不良。
決してまとまりのある映画とは言えない気がするな。
けど、好きか嫌いかで言えば、間違いなく好き。
たぶん映画ってことじゃなくて、「エヴァ」っていうカテゴリーで見ちゃってるんだと思う。

多分この映画の感想はブログみたいな一方通行の形じゃなくて、直接顔を見ながら。
で、お互いの声で意見や感想や考え方を交換し合った方がいい気がするよ。
そこが大切。
そういうタイプの映画。

だからあと2回くらい、エヴァを見た人と劇場に行こうかと思ってるところ。


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