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Burton展示会で見つけた、デザインもだけどコスパ最高のジャケット [スノーボード]

先日。Burtonの来期製品展示会がありました。

ご承知のようにBurtonは元もとスノーボードカンパニーですので、当然のように展開する製品は秋冬物が主体。だったんですが。
今回はなんと「春夏物」でした。

何て言うか、今までも薄いジャケットやパーカーやシャツなんかはアパレルとしてラインナップしてたので、商品自体はお馴染みなテイスト。
今回の話題としては
・AK457の春夏物が出てきた
・春夏物としてのバッグ類が充実した
がでかかったわけです。

20120803-01s.jpg
写真のAK457の春夏物は、藤原ヒロシさんや竹内政則さんの意見が色濃く反映された大人テイストな、街でもフィールドでも、なんなら春の残雪ででも着れる、っていうハイソサイエティなラインナップ。


20120803-02s.jpg
バッグ類は80年代テイストのかなりクラシカルなものが出揃ってきました。
だいぶイイ感じです。

個人的には。
縫製に関しては技術もあるし、防水透湿や耐摩耗性や耐引き裂き性なんてことに長けた素材も扱ってるんだから、テントとか寝袋とか、ライトなハイキング&キャンプ用品を出してくる頃合いじゃないかと思ってたんですけどね。
昔からボードケースにテントを組み込んだりして、遊びでビバークする(このへん、スノーボードの旅に出て友達の家に転がり込み、リビングで自分のテントを張って快適に過ごす、っていうようなインドアビバークの発想だと思います)ような創造性を発揮してたし。このバッグのテイストでキャンプ用品。言ってみれば、最近「POLER」なんかが占めてるポジションを、Burtonならその技術力でカバーしちゃうかも、と思ってたんですが。
ちょっと考え過ぎだったようです。

その代わり、すげーもん見つけたよ。
このジャケット。

20120803-03s.jpg
「RANGELEY JACKET」はDRYRIDEって素材を表地に使ったクラシカルなシルエットのショートジャケット。ちょっとハリはあるけど柔らかくて着心地の良い表地と、滑りが良くて動きやすいメッシュ裏地を組み合わせてます。使い方を限定しない大きなポケットや、滑りのいいファスナーと柔らかく脱着できるドットボタンなどなど。コットン風の素材感と合わさって、80年代マウンテンパーカー的な使い方がベストマッチ。軽く羽織るジャケットとして、街着から自転車、釣り、キャンプ、そして春先のスノーボードまで。アウトドアの遊びを全部カバーしてくれる守備力の広さが見て取れます。

ちなみに。DRYRIDEは高い撥水性と速乾性に優れた生地で、このRANGELEYの場合は耐水圧3,000ミリをマークしてます。
この「耐水圧3,000mm」って数値はどのくらいなんだろうってハナシですが。
ブリヂストンスポーツ株式会社のお客様センター「アパレルに関する基礎知識」によると、耐水圧については

<引用ここから>
一般的な目安は、下記のようになります。
 
 20,000mm --- 嵐
 10,000mm --- 大雨
 2,000mm --- 中雨
 300mm --- 小雨

<引用ここまで>

だそうで。
つまり、普通の雨なら耐水圧3,000ミリで、まぁまぁしのげちゃうわけです。っていうか、このジャケットのデザインや使い方を考えると、小雨程度なら気にせず外遊びを続行できるってことがポイントです。大雨が降ったら、もう違う遊びに切り替えれば良いんだし。

DRYRIDEは透湿性も持っていて、生地1㎡あたり24時間で3,000gの水分を通すことができます。
で、これもブリヂストンスポーツ株式会社のお客様センター「アパレルに関する基礎知識」によると、透湿性については

<引用ここから>
一般的な発汗量の目安(体質や季節によって異なります)
 大人安静時で1時間あたり:約50g
 軽い運動で1時間あたり:約500g
 ランニング等の激しい運動で1時間あたり:約1,000g
 
 ●透湿度の目安
 蒸れにくさ:最低でも5,000g以上、できれば8,000g以上
 ベトベトなりにくさ:最低でも10,000g以上、できれば20,000g以上
 
 上記の数値は初期の透湿度ですので、繰り返しの洗濯や使用時の摩擦によって機能は少しづつ低下しますので、永久ではありません。

<引用ここまで>

だそうです。透湿性についてはジャケットの内側が結露しないことが大切です。それは生地の透湿性だけじゃなくてベンチレーターや前ファスナーの使い方で大きく左右されるから、透湿性っていう数値だけで語るのはナンセンスだと思ってます。
要は透湿性って、ものすごくおおざっぱな目安でしかないんですね。

ってことから考えると。このデザインで、この耐水圧があって、ベンチレーターもきちんとできてるジャケットは、アウトドア用として必要にして充分な機能を満たしてるんじゃないかと。
それでいてこの「RANGELEY JACKET」、なんと2万円。耐水圧3,000ミリの透湿性3,000gでこのデザインの万能型ジャケットが2万円!
もう、惚れた! このバランスに惚れた!! 品質とデザインと値段のバランスに惚れました。
今回の展示会の中で、個人的には一等賞のジャケット。
これさえ買っておけば、来年の春と秋冬、街で着るジャケットに困ることはないなと思ってます。

ちなみにカラーは写真の青の他、真っ黒とカーキ色の3色。
デリバリーは来年3月の予定だそうです。こりゃ、来年の外遊びに備えて予約しとくかな。



あとはこんなバッグもラインナップ。これも要予約だな〜。詳しくはまた機会をみて{^^}
20120803-04s.jpg

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ゲレンデとユーザーの関係は両輪でいたいという発想[twitter補足の補完] [スノーボード]

締め切りが目前に迫ってきており。ブログ書いてる場合じゃねーだろ!ってツッこまれそうなので、急いで書き留めておきます。

先日、twitterにこういう書き込みをしました。

「ARAIリゾートの消滅を嘆き福岡ビッグエアの閉鎖に涙しアクロス重信の存続を望みながらゲレ食は高いからお湯湧かしてカップ麺だなと平気で言い放つ矛盾に気づかない子はいねがー!(なまはげスタイル)」
twitter.com/#!/takurohayashi/status/155338944626704384


これだけだと何も言ってないですね。単なるあおりです。
で、補足しました。

「と、連休前につぶやくなど。コンビニ主流の今、ホントに意識しないとできないから。サポート・ユア・スノーリゾートだよ。雪好きがゲレンデを支えず、必要以上にコンビニをサポートしてどうする ww」
twitter.com/#!/takurohayashi/status/155340224149467136



「問題は閉鎖した(する)施設じゃなくて、当たり前に営業してるゲレンデが実はギリギリでがんばってたりするってこと。僕らがちょっと気持ちを傾けるだけで、来年の営業のめどが立つところもあるってこと。だから閉鎖する施設を惜しむ気持ちは、今滑ってるそのゲレンデに注いでほしいなぁと思ったり。」
twitter.com/#!/takurohayashi/status/155355000422408192



僕個人としては。基本的にゲレンデに行ったらゲレ食(=ゲレンデの食堂。つまりゲレンデ内のレストランです)でメシを食うようにしてます。理由はふたつあります。

■ひとつ目の理由
まずゲレ食って、僕ら滑ってる人間以外はお金を落とさないっすから。広く一般の人が来るような所じゃないから、滑ってる人間が利用しないと経営が成り立たちません。
喫茶店のコーヒーやらコンビニでのジュースやら。都会に帰れば節約するポイントはいくらでもあるし、僕がコーヒーやジュースを節約しても喫茶店やコンビニは潰れないけど。滑ってる人間がゲレ食代を節約するとそれはゲレンデにとって大打撃になります。
儲けが上がらないと単価を上げざるを得なくなり、益々値段も高くなります。ある程度快適なゲレ食価格をキープするには、ある程度の売り上げが必要です。その一部になりたいと思ってます。

■ふたつ目の理由
コンビニでおにぎりとカップ麺を買って駐車場でお湯を湧かすのも悪くはないけど、もう少しお金を払ってでもゲレンデをサポートしたいと思ってるからです。それは、ゲレンデが消えた時に後悔したくないからなんですね。少なくとも自分はサポートしてきた、と思いたい。何もしなかったことに後ろ暗い思いをしたくない。それはARAIリゾートが閉鎖した時やSSAWSがなくなった時に感じましたから。

主にtwitterでつぶやいたのは、ふたつ目の理由に基づいて、ですね。



さてさて。
ここで言われます。
「ゲレ食って不味くて高くてちっともいいことない。あんなもんに金は払えない!」

なるほど。
ある意味正論です。
何にどのくらいのお金を払うか、は100%個人の自由です。
僕はそれについてとやかく言うつもりはまったくないです。

ただ僕は、ゲレンデに長続きしてほしいだけなんです。ゲレ食でメシを食うことがゲレンデの長続きに繋がるのかと言えば、まちまちでしょう。長続きにつながるゲレンデもあるし、そうじゃないところもある。でもそこを精査に調べて、このゲレ食は利用するけどこっちは別経営だから利用しない、なんてことをする気はありません。キモチの問題だから。自分が滑って楽しいゲレンデだから、ずっと在ってほしいと思ってゲレ食に行ってるわけです。

ゲレ食は当然街よりも割高です。でも、それは大人として考えれば当たり前に納得できることです。だってゲレ食は冬しかやってないもん! さらに平日のゲレ食はガラガラです。現実的にかき入れ時は週末のみですから。通年で営業してる街の食堂と、シーズン営業で週末しか高売り上げが期待できないゲレ食とを同じビジネスとして捉えることはフェアではないと思っています。

もちろん、ゲレンデ側も営業努力をすべきです。それは大正論。
味に関してはもっとやりようはあるだろ、と思うことも多いんですが{^^}
が、そこにもできる努力とできない努力があります。
運搬にも保存にも不利な条件が多いゲレ食で、街のレストランと同じようなものを出そうと思うと、まずは毎日トラック級の雪上車で搬入ができる道が必要です。もちろんそんなの、無理です。
搬入に制限があれば、料理として出せるものは限られてきます。
つまり、条件的に気の利いたものを出せないゲレ食、ってのもあるわけです。
それこそ付け合わせのプチトマトだって、ヘタすれば営業前にスタッフがリフトに乗って手持ちで搬入してたりするわけで。それを分かってあげないと、進むハナシも進みません。

余談ですが。
たとえば雇用対策を条件に土地を借りているゲレンデは、人員整理は難しいのが現状です。
無愛想なリフト係のじじいはクビにして元気で愛想のいい若いヤツらを雇え。ゲレ食はおばあちゃんじゃなくて都会から来たカワイイ子に担当させろ。僕らはついついそんなことを考えてしまいますが、これはゲレンデにとってはそうとう厳しい注文です。だって村には雇わないといけないおじいちゃんやおばあちゃんがたくさんいます。雇用は土地借用の条件だし、土地を貸してもらえないとゲレンデ運営ができない。そうなると善処しますとは言えるけど、確約はできないんです。

詳しいことはまた今度書きますが。ゲレンデっていうシステムは通常のサービス業とは違う、さまざまな制約を抱えています。できることとできないことがあります。
常識では当たり前のことがシステム上できなかったり、法律で禁止されてたり。
その中での営業努力はしていると思います。
どこのゲレンデも左うちわで商売できてる時代ではありません。それなりに営業努力はしていると思います。
ゲレ食も同じです。酷いサービスに見えても、たぶんそれが現状ベスト。できる中でやってる、いっぱいいっぱいだと思います。
(*もちろん中にはホントに酷い所もありますけどね (^_^; でも確実にそれは少数です)

『努力すべきは企業であって、僕らゲレンデユーザーではない』
という意見はごもっともです。それが資本主義の大原則だと思います。
また
『魅力的なものでなければお金は払えない』
というのも、当たり前の姿勢。お金を払う側としてはまったく間違ってないと思います。
僕も街のラーメン屋さんには同じことを言います。
だらけた態度で無愛想で、温いラーメン出してきたら二度とその店には行きません。

ただ僕はゲレンデを消費者の目線で見るんじゃなくて、ローカルゲレンデを、今日遊んだゲレンデをサポートする、っていう考え方でいたいんですよね。
だってサポートできるのは僕らしかいないんですから。

絶対的にゲレンデにはサービスの向上を図ってほしいと思います。不断の努力でいっそう顧客満足に向けて精進して頂きたい! でもオマエがするまでオレはしない、じゃなくて。何しろサービスの向上を図るには原資となるお金が必要だし。納得できるサービスが実現できるよう、まずはサポートするってのもアリかな、を言い訳に唐揚げ食ってカレー食ってデザートのアイスも食って、帰りにはクレープまで食っちゃうワケです。あ〜シアワセ ww

で、ゲレンデもそれが分かってユーザーサービスにつとめる。そうやってお互いがお互いを支え合う、両輪の関係になれたらいいなぁと思ってます。
(現実にそういうナイスなゲレンデに巡り会ったから、こんな考えになったんですけどね)

伝わったかなぁ {^^}


(なんで急いで書き留めたの?って聞かれて。あ、これじゃ分かんないねってことで冒頭一文追記しました。読み返すと雑な文章だなぁ。修正したいところがたくさんある www 2月11日 18:09)

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斉藤 仁の結婚式二次会 [生活]

Signalライダーでマーケティング担当でもある斉藤 仁の結婚式二次会に行ってきました。

20111204-1.jpg
相変わらず爽やか青年ぶりを発揮中。

まぁSignal系の人たちですから、そのつながりって言うか横の広がり方はハンパなく。当然のように二次会、三次会、四次会、五次会くらいまでいきました。が、最後はよく覚えていません。が、まぁだいたいこんな感じ。

20111204-2.jpg
代償

20111204-3.jpg
代償

日が昇る頃にギリギリの状態で帰宅してバックパックを開いたら。
20111204-4.jpg

お祝いの樽酒を詰めたペットボトル2本。1本で2リットルですから、約2升ですね。
1本は確かに受け取ったんだけど、なぜ2本に増えているのか?
お祝いものなのでありがたく頂戴いたします。

お酒が増えていたりなぜか着ていたシャツをなくしたりと不思議なことばかりの二次会でした。

ジン&ともちゃん、おめでとう!
末永くお幸せに♪



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11.11.29 スプリットボードのスライダーが変形しちゃう件 [スノーボード]

スプリットボードのお話です。
文章で書くとものすごく複雑な割にサッパリ要領を得なかったので、画にしてみました。
(クリックで拡大します)

20111129.jpg_s


一部のバインディングはディスクの下にスキマがあって。そういうバインディングをVOILEのスライダーキットで使うと、スライダーが変形しちゃうことがあるようです。
で、きつくてきつくて入らないってことになっちゃうみたい。

変形はスケールや定規を当てるとすぐ分かります。
っていうか、意識してみれば目で見ただけで分かるレベルです。
あと、途中まではスムースに入るけど、スライダーの真ん中あたりがブラケットにさしかかったら急にきつくなる、ってのが典型的な症状です。

解決策はバインディングのディスクの下にスペーサーをかませること、でしょうか?
大工センターでいろんな厚みのワッシャーを組み合わせて、ベストマッチを探し出すコトになると思います。



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11.10.24 【bigtime「The HOME」についてのものすごく長い感想文】 [スノーボード]

基本的に。
DVDは気に入ったモノをバンバン買う、なんてできないから。
毎年、どのDVDを買うかは真剣に吟味するよね。
僕の場合、シーズン中に買うのは3枚って決めてる。主に予算的な理由から。
けど3枚目はシーズン中に現れる不意打ち的DVD、あるいはクチコミがすっげぇいいのにに備えてとっておくから、実質シーズン前に買うのは2枚だ。でも今年は「The Art of Flight」があるからなぁ。本当にシーズン前に買えるのは一枚だけなんだよね。
その一枚はbigtimeの「The HOME」にしたよ。

thehome-s.jpeg
買って1ヶ月半。bigtimeの「The HOME」は都合6回見た。

正直に言うけど。
最初は3・11のことを考えずには見れなかった。パウダーを見れば、この風景はあれより前だよなと思い、この山はもう二度と帰ってこないのかと考えて胸が締め付けられた。
打ち明けてしまえば「The HOME」を1枚目のDVDとして買った動機の中に、東北への募金っていうキモチがなかったとは言えない。
それでも自分の中のスノーボーダー的第六感の声を聞いて一発で判断した。よし、まずはこれから。今シーズン最初のDVDはこれだ、と。
理由はティーザーだったんだけど。

総じて。
今の日本のスノーボードDVDはティーザーが酷い。もうほんとうにドイヒーだ。
購入前のムービーなんてティーザーを見る以外判断のしようがないのに。本編がどういう意図で作られて、何を狙って、どういう見せ場があるのかっていう映画予告編的な作品紹介、って部分がてんでなってない。
実際問題、多くのティーザーは本編の中から良さげなカットを抜き出して集めただけのモノなんだよ。それ、総集編じゃん。
本編の前に総集編見せるなんて、順番が逆だよね。それ見たらもう、本編見なくていいし。
だいたいDVDは本と違って立ち読み的な中身チェックができないでしょ。
そう言うと
「だからティーザーがあるんでしょ」って言われるんだけど。
あのね。
本に例えると、だね。
どんなもんかな〜って自分でページをめくって見るのと、目の前で勝手に本をめくられて「中身見ただろ」って言われるのはまったく違うでしょ。
ティーザーは立ち読み的要素ゼロなんだよ。
だからこそ、本編の内容を想像させてくれて、期待させてくれないといけないのに。
そう、僕らは期待したい。
DVD本編の内容は買うまで分からない。中身の分からないDVDを買うのは賭(かけ)なんだよ。で、同じ賭をするならイケそうだっていう空気に乗りたいじゃん。このムービーはおもしろそうだって感触がほしいじゃん。
それが期待感。
やたら長くてもう本編買わなくていいやっていうティーザーとか、笑顔とオフショットばっかりで滑りが頼りないティーザーとか、登場ライダーを均等に出そうとして山場がなくなってるティーザーとか。そんなティーザーじゃあ心は動かない。サイフは開けられない。

ティーザーがダメな理由は分かってる。
本編を作る時に訴えたいと思うようなテーマがないからだ。ライダーの滑りを撮り重ねただけ。特別にアピールすることがないんだから、ティーザーも総集編的にする以外に作りようがない。
海外のティーザーの中にはものすごく伝わるモノがあるけど、そういうムービーにはたいていテーマっつうか企画性がある。辺境だったりナイトショットばっかりだったり限界を超える、だったりね。
雑誌でもそうだけど、企画ってのは制限することから始まる。
こういう人たちが、これをやる!っていうシバリは企画性になる。
誰かが何かすごいことをやろうとしてる、って運まかせのフリースタイルは企画にならない。
企画性やテーマがあればアピールのポイントがハッキリして、自動的にそこがティーザーの核になるんだけどね。
結局ティーザーがつまらないムービーってのは、テーマのないぼやっとしたムービーなんじゃないだろうか。滑ってます!っていうライダーの熱気だけに頼った、抑揚のないスノーボードシーンの連続になりがちだよね。
それじゃあ売り物にはなりにくい。
つまりティーザーがダメなムービーは、ダメムービーである可能性が高い。
だからこそ、ティーザーがいいとものすごく期待しちゃうのだ。


「The HOME」はティーザーが良かった。
モノクロームな処理とアナログなテイストの画面に、アコースティックな音楽。そこに映し出される人の笑顔と風景。
それが途中から鮮やかなカラーに変わっていく。
細かくフォーカスしたスナップショットと、引きで捕らえたライディングの対比は見てて気持ちがいい。
何よりもテンポのいいカットとメロウな音楽がこのティーザーの勝因だ。
音と映像が一体化して、なんだかとっても楽しそうだ。
全編に漂うムリをしてない感が、すっと身体に染みこんでくる。
あと、パークの映像がない。
これはデカい。つまりこのムービーは「すごいでしょ!」が太字じゃないんだよ。
単純にスノーボード、大好きなんだな〜って共感できた。
正体は分からないけど、ちゃんと訴えてくるモノがある。
ティーザーを見てDVDを買う気になったのは、ホントに久しぶりだったよ。

前置きが長くなったね。
さぁ、んじゃ中身のハナシをしよう。
僕はティーザーに騙されたんだろうか?
bigtimeは東北のスノーボードムービーチームで、その「東北」という言葉の向こう側には様々な想いが乗るけれど、それをあえて押しのけても見るべき作品なのか?
ぶっちゃけ、スノーボードムービーとしての「The HOME」はどうなんだ?と。


その「The HOME」は10のパートからできてる。

■opening
■Takahashi Masamitsu PART
■Asuka Get'z Kazuma Qkan Matsuda PART
■Takahito Yosuke Kyosuke PART
■Hiromi Yuki Chizu PART
■Matsuura Hiroki PART
■Teranishi Masaki PART
■Sugimoto Yukihito PART
■Haru Yama PART
■credit

だ。
最初からいくよ。

■opening
ティーザーの雰囲気そのままに、っていうかティーザーそのまんまから始まる。
見慣れた期待通りの映像と聞き覚えのある曲で作られたオープニングは、一発で作品に入り込める。
ティーザーで見た映像が、別編集で細かく現れては消えていく。
それでもラップして遊んでるところは、ティーザーと同じタイミングだったりするけどね。
見る側の期待感をちゃんと受け止めてくれる構成は好感が持てる。
ワクワクしてくるよ。

■Takahashi Masamitsu(高橋正充) PART
パウダーの映像。思う存分、その柔らかさにウットリしたいところ。
けど気持ちよさそう!と思うと同時に、この山が今はもう前とは違ってしまったのか、という寂しさも感じさせる。
これは確認してないから分からないけど。
地形の雰囲気はパートを通してよく似てるのに、雪の付き方が違うように見えるところがある。
だとしたら、同じ山で何度か撮影してるんじゃないかな。
しかも冬の雪と春の雪のように見えるところがある。
もしも、それが3・11を挟んでの撮影だとしたら。
このパートはすべてを語ってるかもしれない。

■Asuka(伊藤明日香) Get'z Kazuma Qkan Matsuda(松田ひろあき) PART
山もあるけど、ストリートもあるよって主張かな。
なんせ元気のいいライダーたちがガッツンガッツン攻めてる。
Get'z(ゲッツ)とは春先にちょこっとだけセッションしたけど、めちゃくちゃ「ケミカル」なライダーだった。
「ケミカル」ってのは知り合いのアメリカ人たちがよく使ってる言葉で。
「恐れを知らずに攻めまくる。生まれた時から恐怖心ないんじゃないの?」っていう感じ。
もちろん褒め言葉。
逆にAsuka(伊藤明日香)なんかは動きがしなやかで「ナチュラル」な感じ。
Matsuda(松田ひろあき)の三次元的な動きは見ていて爽快。やっぱ動きはいいね〜

■Takahito(石山崇人) Yosuke(赤川陽輔) Kyosuke(渡辺恭介) PART
秋田クルーの映像は独特のムードを出してる。柔らかくて暖かみのある音と映像は、そこにあるアイテムで上手にあそぶ雰囲気によくあってる。
ハンドレール、ナチュラル、オブスタクル。
大きな山に行かなくても、スノーボードは楽しいよね。
雪の降った日曜日はこうやって遊びたいなって思わせるよ。

■Hiromi(高橋博美) Yuki(降旗由紀) Chizu(加藤ちず) PART
ガールズパートだ。
僕が男友達として付き合ってる降旗由紀がガッチリ組んでるクルーだから、撮影場所選びの選球眼は間違いない。
いい場所でやってる。
あと、個人の能力も出てるよね。
Hiromiのスケートライクな力強いオーリーの引き寄せとか、Yukiの地形を気にしないストンプ能力とか。
特にHiromiのストリートはすごい。あれだけやられながら、よくあれだけの画を撮ったと思う。
もっとやれる連中だから、時間があればもっともっとやれたはずだ。
けど、今年はやりたくてもできない事情があった。
そのあたりのことは一切語ってない。
言い訳しないってことなんだと思う。
そういう余計な言い訳をしないHiromiも、男として付き合っていける数少ない女友達の1人。

■Matsuura Hiroki(松浦広樹) PART
ここからの3パートがクライマックスだ。
最初にマツ君の語りが入るんだけどね。そこでたぶん、グッと来る。
メロウなメロウな音楽をひっさげて、マツ君が不器用に語るんだけど。
「来年もまた、福島のいい山、いい雪で、最高の仲間たちと今年できなかった分、セッションできたら最高だね!」
って。
パートはナチュラルライド一色。白い雪と青い空。ハイスピードで滑って柔らかいスプレーを飛ばして、飛んで、回って。
スノーボードの楽しさがシンプルに詰まってる。
最初にグッと来たことなんか忘れて、キャッキャ言いながら見ちゃうから。
マツ君って、動きがちょっと独特で。グラブしてもターンしても、いい形のところで一瞬フォームがロックするんだよ。
そのあたりの見せ所を知ってるのか、ナチュラルにそうしちゃうのか。
僕はナチュラルだと思ってるんだけど、気持ちいい滑りを純粋に楽しめるパート。

■Teranishi Masaki(寺西正樹) PART
青い空、白い雪から一転してダークトーンへ。
ナチュラルから一転してストリートへ。
どんなにやられてもあきらめない。スノーボードは楽しいからやってるけど、楽しいだけでは続けてない。
楽しいことなら他にいくらでもあるけど、こんなに手応えのあるモノはそう多くはない。
多くを語る必要はないと思う。
映像がたくさんのことをささやきかける。
スノーボードらしくて、大好きなパート。

■Sugimoto Yukihito(杉本幸士) PART
大トリはbigtimeを率いるディレクター・ユッキーのパートだ。
とにかくフリーライディングでおせおせ。
手に持ったカメラだと分かりにくいけど、フロントとかめちゃくちゃ深いカーヴィングしてるからね。
この人やっぱりスノーボード上手いなぁって感心させられる。
で、ボソッと言うんだよね
「地元がいいね。雪もいいね」
東北発のスノーボードDVDだって知ってて、ここで泣かなかったらウソだ。
bigtimeだって被災したり手伝いに行ったり。一時は物資がなくて新潟まで生活物資の買い出しに来た。
そんな年だったのに、そのことには一切触れず。
ただただ東北が好きだ、東北の山が好きだ、っていうキモチを詰め込んだ。
そのことがハッキリ分かるセリフだよ。
山をそのまま滑って、飛んで、回って。
雪と遊んで、斜面で楽しんで。
ユッキーはパートを通じてフリーライディングし続ける。滑り続ける。
それがめちゃくちゃ楽しそうで、今この瞬間に雪が降ってないことがほんとうにじれったく感じる。
ナチュラルのジャンプもパウダーターンも、ひとつひとつが楽しそうで最高。

■Haru Yama PART
ユッキーパートからシームレスに春山パートへ。
最後の最後に僕らはものすごくシアワセなキモチになるよ。
bigtimeクルーは春の山へフリーライディングに出かける。
春雪のツリーの間を軽快に駆け抜けて、ギャップで飛んで、ナチュラルで落ちて。
最初から最後まで楽しそうなファンライドがずーーーーっと続く。
3・11を経て、いろいろあったけど、やっぱりこの人たちは東北で滑ってるんだよ。
そのことにとても勇気づけられる。
そしてここまで抱えてきた東北に対する感情は、僕の勝手な思い込みだってことに気づいた。
汚れた春の雪でラインを読みながら嬉しそうにするクルーの姿を見て、彼らが何のいいわけもしなかった理由が分かる。
それは、何も変わってないからだ。
細かいところはいろいろ大変だけど、大事なところは何も変わってない。
だからまぁ、今まで通りです。
オープニングからここまで、画面に詰まってたのは「東北が大好きだ」っていうキモチだった。
そのことに気づいて、とてもシアワセなキモチになれる。

■credit
エンドクレジットは5月の末に開催した「Bigsmile again」っていう、これまたナイスなイベントの様子。
映し出される人たちの笑顔や滑りを見てるだけで、本当にスノーボードしたくなるよ。
こんな地形をみんなで作って、みんなで滑ったらさぞかし楽しいだろうな。
それならここに来い、と。
オレたちのHOMEに来いと。
もしもラストのメッセージがそうなら、
「Come to TOHOKU」
だろうけど。
実際には別のひと言で終わる。
すべての立ち位置が切り替わって、もっともっと引いた目線の、懐の深い言葉になる。
すげぇ……って思ったよ。


結論を言うと。
僕はこのDVDが好きだ。
ムービーとしての「The HOME」は決して100点じゃないかもしれない。スノーボードDVDとして足りないところもたくさんあるだろう。ライダーのスキルだって、厳しいことを言おうと思えばいくらでも言えるだろうね。
けど、僕はこのDVDがめちゃくちゃに好きだ。
ここにはたくさんの人の「大好き」が詰まってる。
何かを「大好き」って言う人を見る時の、シアワセ感が詰まってる。

そりゃ、いろんなスノーボードの楽しみ方があるよ。だから大きな山を滑りたい時には北米に行ったり、手応えのあるパークを滑りたい時にはそういうゲレンデに行ったり、雪質が好きだからってニセコに行ったりするわけで。
スノーボードっていう行為だけを見たらいろんな滑り方がある。
bigtimeはスノーボードをスノーボードっていう行為だけに留めなかった。
エンドロールに記される
Location: TOHOKU
のクレジットがすべてだ。
東北、いいぞ。
ここはホントにいいところだぞ。
それがこのDVDのテーマなんだよ。

しかも。
それはたぶん、描こうと思って描いたテーマじゃない。
考えて、計算して編集したんじゃない。
それしか言いようのない感情に突き動かされたんだと思う。
だからその感情が、画面の端々に残像のように残ってる。
このムービーには、隠そうとして隠しきれない、愛情や哀しさや喜びや愛しさや、そういういろいろな感情が詰まって、もう溢れる寸前だ。
そして僕らは、その感情を共有できる。
地元がいい、ここが好きだ、この土地が好きだっていう想い。
滑ることが楽しいという想い。
大切な人や仲間がいるという嬉しさ。
それは誰もが感情移入して、誰もが分け合えるとてもベーシックな感覚だ。
bigtimeのクルーが東北を大事にしているキモチは、自分が大事にしている土地や家族にも重ねることができる。
みんなが想いを共にすることができる。
僕らはさらにスノーボードというツールや行為を通して、そういう大切な感情をもっと深く分け合える。
だからこそ「The HOME」はキモチいい。

何も変わってない。すべてはそのままだ。
山もいい、雪もいい。何もかもがいい。
地震や津波で大変なことになったところはあるけど、東北全体がダメになってるワケじゃない。
原発事故はいまだに収まってないけど、東北全部が危ないワケじゃない。
丁寧に考えることをせず、ザックリと東北でひとまとめにして「余計な」同情をかぶせることは外野の勝手なロマンチシズムなのだ。
ローカルたちはちゃんとHOMEで滑ってたよ。
変わってしまったことと変わらないこととを区別して滑ってたよ。
そこに気づいて、ラストメッセージがComeじゃない理由に思い当たって、3・11のことを考えずにこのムービーを楽しむために、僕は何回か見ないとダメだったんだけど。
感覚の尖った人なら、一発目からその視点で見てると思う。
(事実、平野ハジメっは初見でいろんなものを見切ってた。センスのいいヤツは、最初から臭いをかぎ取ってる)

ちなみに本編にはジブを除いてパークで撮った映像はまったく登場しない。
流行のジャンプも、目立つトリックもナシ。
今の時代にパーク映像なしでピュアにスノーボードの楽しさを表現する。
それを高いレベルでやり遂げてるだけでも、充分に見る価値のある意欲的なムービーだと思うよ。




「the HOME」
thehome-s.jpeg

  ■品番:cvsb1544
  ■時間:本編39分+ボーナス
  ■価格:2,730円
  ■画面サイズ:16:9
  ■JAN:4582235163744
  ■発売日:2011年09月10日
  ■制作: bigtime
  ■制作者:杉本幸士

チャンピオンビジョンズ オンラインストア


<参考ページ>
■Soundtrack of bigtime -The HOME-
iTune経由で購入可能な「The HOME」使用楽曲のリンク一覧。

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11.08.07 バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバルの試写会に行ってきたよ [本や映画、音]

「Banff」って書かれたり「BMFF」って省略されることが多いけど、ここでは話し言葉の「バンフ」で統一しよう。
8月3日、2011年の「バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル」のプレス向け試写会に行ってきた。この「バンフ」がどういうものなのかは、こっちを見てみて。とてもていねいにまとめてあるから、僕が話すよりもずっと分かりやすいと思う。

 BANFF Mountain Film Festival in Japan 2011

本チャンの「バンフ」は「A プログラム」と「Bプログラム」あわせて10本の作品で構成されてるんだけど。今回の試写会ではそのうち6本が上映された。だからその6本についてどういう作品だったかを書いてみようと思うよ。特にメモをとったりしてるわけじゃないから、主人公とか場所の名前や、あらすじに記憶の間違いがあるかもしれない。その場合はまぁ、大目に見てやって。




■Eastern Rises(イースタン・ライズ)


【あらすじ】
小さな頃から釣りに取り憑かれてきたフランクとライアン。アラスカの大自然の中でフィッシングガイドをしたりしたけど、最終的な夢はカムチャッカだった。そこは未だに人の入らない川があり、まるで100年前のアラスカがそのまま残っている。狙うのは90センチを越える巨大なニジマス。「ウンジャ」あるいは「ホッグ・ジョンソン」と呼ばれる川の主に巡り会うため、彼らは巨大な蚊や仲間のいびき、旧ロシアのポンコツヘリコプターなんかに悩まされながら未開の地へと踏み入っていく。

【感想】
 ひと言で言えば「小学30年生の釣り紀行」。こどもの頃からの夢をそのままに、はしゃぐキモチを抱えたまま大人になった。そんな無邪気な男たちの釣りの旅だ。これは見ててとても気持ちがいい。なにしろ同類の男たちが嬉しそうにしてる映像なのだ。仲間だ!って思えるし、オレもこんなとこ行きてぇ〜!って素直に興奮できる。
 驚いたのは釣り方。フライなんだけど、模してるのは虫じゃなくてネズミ。なんと実際、魚の腹を割いてみると中からはネズミや鳥が出てくる。相手にしてるのは虫を食べる魚じゃなくて、肉食の水棲生物だ! ってことで自作のネズミフライをキャスト。しかも下流に向かって投げて、上流に巻き上げていく。そう、この肉食水棲生物は流れに逆らって泳ぐ獲物を捕らえるようなパワフルな魚なのだ! で、釣り上げるのは75cmのニジマス。それでも「こんなのホッグ・ジョンソンじゃない」ってがっかり。75cmってのはちょっとした大人の足の長さだからね。それがまだまだだっていうんだから目指すゴールがすごい。
 最終的にはとても美しい風景の中、ちょっとしたお遊びと感動的な言葉でストーリーは幕を閉じる。
「釣りは社会の役に立たないけれど、心を豊かにしてくれる。役に立たないことをやるために、おれたちはここにいるんだよ」
ってことばが印象的だった。すべての小学30年生たちに捧げたい釣キチムービー。


■The Swiss Machine(スイス・マシーン)


【あらすじ】
 ウエリ・シュテックはスピードクライマーだ。単独でヒマラヤやアイガーに挑み、驚くほどの短時間で頂上をおとしてきた。
「他の連中が出発の準備をしている間に、ウエリはもう頂上にいる」
 といわれるほど。そのスピードを支えているのはたゆまぬトレーニングだ。山を駆け、自らを律する。そして登る時には正確なリズムで着実に前に進む。ウエリはマシーンだ。スイス製の時計のように正確。そして、信頼性に長けている。
 映画の仲でウエリは二度目のアイガーに挑む。かつてメスナーが10時間で登った山を、一度目の挑戦でウエリは3時間50分しかかからなかった。その時点で世界最速。けれどそれは
「自分の限界ではなかった。ただ人より早かっただけだ」
と語る。いったいウエリはどこまで自分を追い詰めることができるのか。標高差2,500mをソロでスピードクライム。スイスマシーンが究極のタイムアタックに挑む。

【感想】
 なぜソロのスピードクライムにこだわるのか。そのメリットとデメリットを丁寧に描くなど、ドキュメンタリーとしての構成がとてもしっかりしてる。
 途中、映像ではヨセミテのエルキャピタンを舞台にアレックスという若手クライマーとの心の交流を描くんだけどね。口数が少ないから言葉も交わさず、交わしても英語を母国語としないからトンチンカン(ウエリのスポンサーのことでおもしろいやりとりがあるよ)。だけど、登り始めると言葉は要らない。こうしてウエリが何に重きをいて、彼の人生の中で何が大事なのかが分かってくるよ。ウエリはストイックな求道者なのだ。求めるものがハッキリしている。ムダをそぎ落とす姿勢は修行僧のようだけれど、アレックスとの交流を描いたことでウエリに血の通った優しい面があることが分かる。ただ記録を追いかけるんじゃなく、自分のやりたいことを最後までやり通したいんだってことが分かる。
 映像的には最後のアイガーがすごい。1,000mもの落差をソロフリーで登る。その落差感は身がすくむ思いだし。空撮は上下の感覚が分からなくなるから見ているこっちが落ちているような錯覚につながる。ラスト、日の当たる山々をバックに稜線を登るウエリ。正確なリズムでどんどん高度を上げていく姿は、まさにマシーンだ。ラストの感動的なシーンはどうやって撮ったんだろう?


■Life Cycles(ライフ・サイクルズ)


【あらすじ】
自転車を作る工場のテクニカルでゴシックな映像。その工場から産み出される、人類の発明の中でもっとも崇高な乗り物「自転車」。森の中を駆け下りるダウンヒルバイクの迫力あるシーンは季節の移り変わりとともに映し出され、畑の中でのトリックライドがエモーショナルな編集で展開される。祖父の言葉を軸に、自転車の奥深さをスローモーションでドラマチックに語った美しい映画。バンフのために特別に編集されたショートバージョン。

【感想】
 オープニングの工場は、まるで映画「ターミネーター」のような重厚感と圧倒的な存在感に溢れてる。溶ける金属、飛び散る火花、切削油を溢れさせながら穴を開けるドリル。そこから一気に森の中へ。細いトレイルを絶妙のバランスでつなぎ、飛び、ターンし、加速していく。ちょっとこの映像だけで自転車乗りたいな〜って思う人も多いんじゃないだろうか。とにかく映像がカッコいい。けれど、なんとなく物語としてのまとまりは甘い気がする。そのあたりの回答は「deeper」にあったような気がするけど。


■deeper(ディーパー)


【あらすじ】
deeperの中からアラスカパートだけを抜き出したもの。これまで45本以上ものスノーボードムービーに関わってきたジェレミー・ジョーンズが、アラスカの壁のような斜度の山に挑む。

【感想】
 正直に言うと、一番残念な作品だった。ってのは僕らスノーボーダーは「deeper」のフルバージョンを見てる。だからジェレミー・ジョーンズがどういう人だか知ってるし、ザビエル・デ・ラ・ルーがどれほどヤバいライダーなのかを知ってる。彼らがなぜ自分たちの足で、誰もいないようなエリアに踏み入って、あんな斜度の山を滑るのか、を知ってる。けれど今回の「バンフ バージョン」ではそのあたりが上手く伝わってこなかった。たとえばジェレミーがスプリットボードという登攀具を選ぶ理由や、ザビエルの山に対する経験なんかがもうちょっと見えてくればおもしろかっただろうな。
 あとはフィンガーになってる斜面をおりてくるヘルメットカメラの映像。あれはもう滑ってるんじゃなくて、おりてる。いや、落ちるのを止めてる。怖さや迫力はあるけど、滑る気持ちよさみたいなものは感じられなくて。その意味でも彼らがなぜあの山に登って、何に価値を見出して、何に快感を覚えてあの斜面をおりてくるのかが分かりにくかったと思うよ。
 つまりこれは、ショートバージョン故の未完成感なんじゃないだろうか。だとしたら、先の「Life Cycles」に感じたもの足りなさの原因も納得だね。
 この「バンフ」で触れる作品の中にはショートバージョンがいくつもある。本当に作り手の意図を知りたければ、描かれてる世界に触れたければ、少なくともフルバージョンを見てからにしろ、ってことだと思う。それを実感したことが「deeper」最大の収穫。当然、家に帰って速攻で「deeper」をみたよ。残念なんてカケラも思わないほどサイコーだった!


■SALT(ソルト)


【あらすじ】
 男は毎年、たった独りでその場所にやってくる。文明から隔絶された場所に自転車でやってくる。目的は写真を撮ることだ。
「風景写真は人の心を揺さぶる。そこに行ったこともないのに」
 と語り、8×10の大判カメラを丁寧にセットし、構図を決め、大自然が描き出す絶景を残そうとする。
 撮影旅行でもっとも大きなウェイトを占めるのは待つことだ。インターバルタイマーを仕掛けたカメラが、正確な感覚で風景を切り取る間、男はテントの中に寝転がって事態が変わるのを待つ。変化こそが待ち望んでいるものだ。大自然の劇的な変化を待っている。時々かかってくる衛星電話が撮影旅行のただひとつの変化だ。家族と話し、無事を告げ、撮影の日々に戻っていく。
 やっと訪れた変化は嵐だった。変化ではあったけれど、景色は見えなくなった。
「真っ白だ。何も見えない!」
 と絶望の風の中で叫ぶ。それは自分の人生の中におこった27歳の激的な一年とオーバーラップする。
 嵐を避け、やっとの思いで水分を含んだ塩のぬかるみの中から避難してきた。けれど男はテントの中から雨の降る塩湖を見やる。
「このまま雨が降り続いてしまえばいいのに。そしたらすべてが一変する」
 そうして待ちわびた変化が起こり、激的な風景が広がった。

【感想】
 今回の上映作品の中で一番好きだった。
 男はマレー・フレドリクス。カメラマン。男は変化を求めていた。写真は変化しないものの象徴だ。けれど男はその写真をインターバル撮影で撮りつないで、星空の運行を美しい動画に仕上げる。雲の流れる姿を夢のような動画にしてしまう。日の出を、月の出を、あらゆる変化を撮り、記録することで世界の変化を記録している。変化しないものを重ねることで、美しい変化を描き出す。男は、自身がその美しい変化を捕らえていることに気づいていない。自分がその変化の中にいることを実感していない。
 だから自分は変われないと思い込んでいる。取り憑かれた絶望は孤独をひきよせ、自己否定の深い闇へと導く。その淵に飲み込まれないようにするために、やりきれない思いを抱えて、精巧な作業と忍耐を求める単独の撮影旅行に出かけていく。シンプルで忍耐のいる作業は、サボると結果が出ない。だから、その作業が自己肯定へとつながる。
 見ていて感じたのは、マレーはまるで砂漠のラリーイストのような人だってこと。特にモーターサイクルラリーイスト。何もない空間に自分を置くと、自意識は溶けていく。自意識は境界線を失ってしまう。その感覚に近い。
 そうしてあいまいな自意識の流れていく先に、何かを求めて漂泊するのだ。「Swiss Machine」のウエリとはまた別の、もっと東洋的で切なく哀しく、それでいて無邪気な求道者。
 全体の構成はシンプルだけど、とてもドラマチックだ。目的があり、困難があり、自分との戦いがあり、最後に良いことがある。その良いことが、とてもシンプルなだけに共感も強い。オープニングの映像が、ラストで大きな意味を持つ、という意味でもキャッチーだしね。あの画が撮れた時点で、この映画は完成したも同然。変化は訪れ、旅は終わりの日を迎えた。
 舞台になったのはサウスオーストラリア州のエア湖。干上がった塩の湖。そこで雨をみたいと思ったよ。


■Crossing the Ditch(クロッシング・ザ・ディッチ)


【あらすじ】
 カヤックには親しんできたけれど、あくまで遊びのレベル。しかも海でカヤックに乗ったことはほとんど無い。そんなジェームスとジャスティンの二人の友達同士が思いついた。
「オレたちの住んでるオーストラリアから、ニュージーランドまでカヤックで行こうぜ!」
 オーストラリアとニュージーランドの間は2000キロも離れてる。その海をカヤックで渡りきったヤツなんていない。そんな厳しい海を、自分たちが渡りきれるのか? 物語はまず、二人の若者がさまざまな人たちの協力を得て身体を鍛え、冒険に必要なカヤックを造るところから始まる。
 その準備の途中、同じようにニュージーランドまでカヤックを漕いでいこうとしていたベテラン・カヤッカーに不幸が襲いかかる。ベテランでさえああなら、ひよっこのヤツらには無理に違いない。周りは揶揄し、家族は泣いて心配し、母親は必死に止めた。
 けれど彼らは旅立つ。トレーニングを積み、操船訓練をし、準備は整った。今やひよっこは海の男として成長したのだ。自信に満ちあふれた表情が示すように、旅は素晴らしいものとなった。
 が、困難は冒険の必至事項だ。それはオーストラリアとニュージーランドのちょうど真ん中あたりに待ち構えていた。進むも戻るもできない海のど真ん中。連日の航行による疲れ、予定の遅れ、トラブル、恐怖、心配、ストレス、鮫。さまざまな要因が若い冒険者のキモチをくじこうとする。けれど、若者は叫ぶ。オレたちは負けない! そしてそっとつぶやく。自分独りでは乗り越えられない。あいつがいるからこそ前に進めるんだ、と。
 さぁ漕げ。力の限り! こんな海なんて、ただの「溝(Ditch・ディッチ)」だぜ!!

【感想】
 王道! 友、苦難、挑戦、限界、絶望、家族。すべての要素が詰まった正当派「夏休みの大冒険」。
 「バンフ」の作品は事実を記録したものが多いから、そのほとんどがドキュメンタリーだ。(今回の6本なら、「Life Cycles」以外はすべてドキュメンタリー) その構成の特性上、記録映像の部分とインタビューシーンが主体になる。で、この「Crossing the Ditch」はそのインタビューシーンがすごく良かった。二人の若者のママたちキャラがたってること! 特にジャスティン(だっけ? 黒髪のほうだ)のママの泣き顔は本当に母親の悲しみがよく表れていて、すべての男子に「母ちゃんゴメン!」って言わせるチカラに満ちている。
 冒険そのものの描き方は、もしかすると凡庸なものかもしれない。けれど二人の若者の性格の違いや、それぞれのママの言葉、登場する多くの人物たちが際だっていて飽きさせない。何よりも、二人の主人公が本当に仲良さそうにしてるのがいい。なんせ一人が喋る時、もう一人はずっとしゃべるヤツを見てる。もう、オマエらつきあってるのか?ってくらいに。バカップルじゃねぇか!ってくらいに仲がいい。この仲の良さはほほえましくて、映画全体をただの冒険談ではない、もっと深いものにしたててる。
 ネタバレとかじゃないから言うけど、最後にはハッピーエンドが待ってる。けど、そのハッピー具合がハンパじゃない。ものすごい多幸感に包まれてボロボロ泣いちゃったからね。そんくらいラストシーンとしてはできすぎ。ラストに向かってぐんぐんキモチを高めていく映画。男友達何人かで見て、帰りにビールで乾杯して、友達を持つ幸福感を共有するのがオススメだと思うよ。



 さて、そんな「バンフ」の上映ツアーが以下のスケジュールで開催される。こんなにハイレベルなムービーを立て続けに見れるチャンスなんてそうそうない。詳細は以下に。僕も10月7日の東京で、もう一度上の6本を見直して、まだ見てない4本に触れようと思ってるよ。
 バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル 上映スケジュール
中でも初日にあたる9月10日は乗鞍高原野外特設会場での開催だからね。きっと秋の風が吹いて気持ちいいんだと思う。

チケットはすでに発売中。詳細はこちらへ。
 チケットについて





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11.07.13 モンベル「アウトドア義援隊」報告会 [スノーボード]

3月13日のブログで「モンベルアウトドア義援隊」について書かせていただきました。
11.03.13 モンベルアウトドア義援隊がスノーボードウェアも受け入れ

 この「アウトドア義援隊」について、去る7月12日、都立産業貿易センターで開催されていた「モンベル展示会」の中で報告会が行われましたので参加してきました。
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 報告に立たれたのはモンベル代表の辰野さん。アウトドアファンの間では有名な「いつも現場にいる社長」です。
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■「アウトドア義援隊」のなりたち
元もと、アウトドア義援隊が組織されたのは1995年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」の時だったそうです。その際、大阪に本社のあるモンベルでは、被災直後から現地に支援活動に入られたそうです。
 こういった災害時、アウトドア用品は生活を支える重要な物資になります。扱いが簡単で、衣食住をまかなうことがでます。モンベルでは自社の寝袋2000枚の他、ムーンライトテント500張りを支援物資として無償配布しましたが、そんな数では足りません。そこで辰野さんは同業者に広く手助けを求めました。ここで必要なのはアウトドア用品であり、活動するお金であり、人手なのだと。つまり「ひと・もの・かね」を早急に集める必要があると。
 インターネット環境がいまほど整っていない当時、ファックスを使って手書きで送った支援要請の声。そこに書かれていたのが「アウトドア義援隊」という名前だったのだそうです。

■東日本大震災にあたって
2011年の3月11日に東日本大震災が発生しました。モンベルでは宮城県内に3店舗を展開していましたが、うち2店舗が被災しました。そこで残った仙台市青葉区の店舗を前線基地にして、3月11日には「アウトドア義援隊」としての支援活動がはじまりました。

■実際の支援
1. 支援活動は物流が大事
 阪神・淡路大震災での経験がある辰野さんのお話しはとても示唆に富んでいました。
「ものを届けるためには順序がある。準備がいる。ものを届けようと思う人間が被災地に入ってしまうと何もできない。被災地はライフラインも絶たれている。支援はある程度離れたところから、支援する人たちの生活を確保しながら」
 これはとても冷静さを求められる姿勢だと思いました。

2. 支援物資は被災していない地区に集結
 集められる支援物資が膨大な量になることは分かっていました。それをそのまま仙台の店舗に送ると現場は混乱してしまいます。そこで当初は石川県のモンベルに集めることにし、ある時期からは現場近くに倉庫を確保。天童市のミツミ電機という電機メーカーの倉庫を物資仕分けの拠点としました。最終的に集められた支援物資は300トン。2トントラックで150台分もの支援物資が、仕分け倉庫から被災現場へと届けられました。

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被災地近くの学校の体育館に大量に集められた支援物資。これを細かく仕分けします。人手と広い作業スペースが必要になるため、被災地でできる作業ではありません。


3. 支援物資は仕分けが要
 被災直後、行政は個人からの支援物資を受け付けていませんでした。行政は災害支援や状況確認に人手がとられて、支援物資を仕分けすることができなかったからです。
 支援物資は仕分けが大切です。テント、寝袋、ストーブといったアウトドア用品をチェックして分類し、被災地に贈りやすい形に仕分ける。そういった支援物資に、「アウトドア義援隊」へ寄せられた義援金で買ったおむつや生理用品、下着といったものを加えてトラックに積み込む。
 こういった仕分け作業は被災現場に入れないお子さんでも手伝うことができます。被災地に入ることはできないけれど、ここでなら自分にできるお手伝いをすることができます。
 辰野さんがおっしゃったひと言が身にしみました。
「現地に行って配って回るのは、直接ありがとうございますっていう声が聞けます。いわば花形です。ありがとうの声を直接聞けます。けれど、仕分けをしている人たちにはその声はありません。それでも一生懸命やってくれた人たちがいます。ありがたいと思ってます」

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小さな女の子でも支援のスタッフとなって役に立てる。後方支援の大切さを思い知らされるシーンです。


4. 小さな避難所を中心に
大きな避難所は比較的早い時期から自衛隊の支援も入り、行政からのサポートもありました。「アウトドア義援隊」では小さな避難所を中心にまわりました。エリアは山形をベースにして、宮城県が中心です。

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どのクルマが何を積んでどこを走っているのか。それを把握していることが、効率のいい支援につながります。


5. 支援はタイミングが大事
最初の頃は何を持って行っても喜ばれたけれど、ある程度の時期になると人によって必要なものとそうでないものに差が出てきます。だからこそ、あずかった支援物資を届けるにはスピードが大事です。支援にはタイミングとニーズが欠かせないそうです。

6. モノから金へ
「アウトドア義援隊」への義援金は約3,500万円が集まりました。主に支援物資で送ってもらえないようなものを購入されたそうです。たとえば灯油をタンクローリーで買って現地に運ぶ、といった使い方です。また下着やおむつ、生理用品などの購入にも充てられました。
 最後に1,000万円弱のお金があったので、一人1万円のお見舞い金として配られたそうです。手を握って泣かんばかりにお礼を言われる方もいらしたそうですが、中には“行政からお金は受け取らないように言われているから。それは不公平になるから”として遠慮なさった方もいらしたそうです。
 辰野さんはおっしゃります。
「僕は唖然としました。あの状況において、公平不公平の概念はどこにあるのか。何をもって公平と言うのか」
「最初のうちはものがなくて困ってた。燃料がなくて困ってた。それがひと月も経つと、今度は人からものをいただくことに心苦しさを感じる方もいる。お金を使って自分の欲しいものを買う、という行為が生活のハリになる。たった1万円でも美味しいものを食べたりお風呂に行ってもらうっていうことが大切だと思ってお見舞い金にしました」
 公平さを守ることも大切ですが、一番の公平はみんなが何もしないこと、になってしまうのは問題かもしれません。

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寄せられた義援金は、こうしたお見舞い金としても役立てられました。


7. こどもの笑顔が大人を救う
辰野さんは手品をしてこどもたちを喜ばせていたそうです。こどもが笑うと大人が笑い、避難所の雰囲気が明るくなる。
「花見を自粛することは正しいとは思わない。被災者も我々と同じように泣きもするし笑いもするし、冗談も言うし、花を愛でることもある。安全なところでものを考えていると、別のものの見方をしてしまうのかもしれませんね」
 とのことでした。

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一番大事なもの。


8. 自分の頭で考える
「アウトドア義援隊」はどこかの行政から依頼を受けているわけではありません。完全にいち私企業が男気に駆られて活動しているのです。
「ボランティアに行きたいんですが、どうすればいいですか? っていう相談を受けることがあります。自分もボランティアに行っていいんですかって言う人がいます。そういう人が多いことにビックリしたんです。そこに助けを待ってる人がいて、誰の許可が要るんですか? 行けばいいじゃないですか。すぐ行けばいいじゃないかと思うんですが、誰かの許可をもらわないと、誰かの指示を仰がないと動けない。いかに管理社会に毒されてしまっているか。それに唖然としました」




■このブログを通して
「アウトドア義援隊」の協力要請メールを受け取ったのは3月12日。そこからすぐにスノーボードウェアの受け入れをお願いし、許可をいただいてブログに掲載したのが3月13日でした。
 可能であれば何着くらいのスノーボードウェアが寄せられ、どの程度の役に立ったのかを知りたいところですが、当時の混乱した現場の様子をうかがうと、その質問自体が意味のないものに思えてきました。
 僕らは実際に行動し、きっと何かの役に立ったに違いない。
 その善意の集合体が300トンもの支援物資であり、3,500万円もの義援金になったのだと思います。それが分かればじゅうぶんだと思いました。

被災地ではまだまだ支援が必要ですし、『人・もの・かね』のすべてが不足しています。今後も息の長い支援を心がけながら、「アウトドア義援隊」を通じてチカラを貸してくださった皆さんにお礼を申し上げたいと思います。

ありがとうございました。


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11.03.29 「ランプハウス瑞穂」←ランプハウスあきる野の引っ越し先 [スケート]

んなわけで「ランプハウス東京(通称:ランプハウスあきる野)」が引っ越しちゃいました。
どこへ? ってわけで新しい引っ越し先を。

場所はここ
<住所>
東京都西多摩郡瑞穂町箱根ヶ崎1963-1


大きな地図で見る


フライヤー(クリックで拡大ね)
110329ramphausemizuho_s.jpg


で、以下基本情報

■施設
・屋内(設置予定)
ミニランプ 5台、ミニストリートコース、ハーフボウル 1台、ボウルランプ(大) 1台、ボウルランプ(小) 1台
・屋外(設置予定)
ハーフボウル 1台、ミニランプ 2台、ミニストリートコース

■時間
平日 18時〜25時
土曜日 17時〜25時
日・祝日 15時〜24時
*屋外のコースは日没まで

■料金
1時間まで 500円
2時間まで 1,000円
2時間以降は15分ごとに100円追加

■レンタル
スケートボード 500円
パッド、ヘルメットなど 500円

初心者大歓迎ってことなので是非!
八王子のパークもいよいよOPENするし。おなじみ24時間営業の「瑞穂ベース(正式名称:oasis24 http://www.24fun.jp/」もすぐ近くだし。
何かと西東京がスケート熱、上がってきてますなぁ。
嬉しい {^^}





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11.03.29 モンベルアウトドア義援隊へのスノーボードウェアの提供が必要な量に達しました


いぜん東北地方では深刻な物資の不足が続いていますが、避難生活は日々変化し、物流が回復するにともなって現地で必要とされる物資も変わってきています。

震災直後から「スノーボードウェアを防寒具として被災地に送る」という気持ちを、モンベルのアウトドア義援隊に託してきましたが、すでにある程度必要な量に達したようで、現在は現地から防寒具についてのニーズは上がってきていない、とのご連絡をいただきました。
そこでひとまず中古衣料・スノーボードウェアなどを援助物資として提供することは一段落させていただければと思います。

現在、モンベルのアウトドア義援隊では
「現地本部より日々、情報を得て、最新情報を
webにてお伝えさせていただくよう努めております。
ブログでの告知協力をいただけるとのことですので、下記のURLをご紹介いただけ
れば、現地のニーズにあわせた支援を行っていけるかと思います。
http://about.montbell.jp/social/support/od_gientai/

ご協力まことにありがとうございます」
とのご連絡を頂きました。

寒さをしのいでほしいとアクションをおこしてくださったみなさんのご協力、深謝です!
本当にありがとうございます。

取り急ぎ、上記ご報告申し上げます。




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11.03.13 モンベルアウトドア義援隊がスノーボードウェアも受け入れ [スノーボード]

*2011年3月29日現在、モンベルの「アウトドア義援隊」へのスノーボードウェアの援助はじゅうぶんな量に達しました。みなさまのご協力に感謝します。
援助物資は状況によって日々刻々と変化しています。最新情報は
【アウトドア義援隊 ご協力のお願い】
をご参照ください。
(2011年3月29日 記)



まず今回の東北地方太平洋沖地震の発生にあたって、被災地の方々には謹んでお見舞い申し上げます。

3月12日からアウトドアブランドのモンベルが「モンベル アウトドア義援隊」として救援物資の協力を行っています。

【アウトドア義援隊 ご協力のお願い】


東北地区はまだまだ冬であり、現地の寒さを考えると、雪に親しむ我々としては是非とも防寒具をと思っていします。
そこでスノーボードウェアやフリースなどを援助物資として送りたくなります。

が、通常、このような援助物資を受け付ける場合、中古衣類は含まれません。
なぜなら衣類はサイズによって使える人を限定してしいます。それよりも、毛布や寝袋の方が防寒具としては喜ばれます。
また衣類をきちんと配るためには、その状態を吟味し、サイズ、男女別、どういった用途か、などをリスト化する必要があります。
つまり援助物資をひとつずつチェックする必要が出てきます。
すべての衣類を現場で選別して求める人に配るのは、現実的に言って不可能に近い作業です。
衣類が援助物資として敬遠されるのは上記のように、現場の負担が大きすぎるからです。
水や食料と行った一元的に配れるものとは違います。

しかし本日、モンベルに問い合わせたところ

「お問い合わせいただきありがとうございます。
援助物資の衣類に関しましては、中古でも受け付けております。
ただし、状態の良いもの(使用される方に不快感を与えない程度のもの)に限らせていただいております。
皆様からお送りいただいた物資に関しましては、
荷受先の弊社倉庫(石川県)にて仕分けした後に発送となります。
何卒よろしくお願い申し上げます」

という回答を頂きました。


モンベルのアウトドア義援隊では、すべての物資をいったん石川県に集約。
モンベル仙台店と連携をとってトラックを手配し、必要な援助物資を必要な所にとどけます。
その際必要な物資の選別などはすべて石川県でおこなわれ、現場には負担を強いないようになっています。

また、スノーボードウェアのような、ある意味特化したウェアは、その機能が分かっている人が選別することで、本当に必要な人の所に届く可能性が高まります。
援助物資だからこそ、分かっている人に託したい。

もちろん寝袋やガスストーブ(間違いのないように記しておきますが、アウトドア用のストーブ、つまりアウトドア用のコンロです。暖をとるためのストーブではありません)などの援助物資も受け付けていますし、今は何よりも義援金が必要です。

また中古衣類を受け付けてくださると言っても、あまりに古いもの、着用に抵抗を感じるものは援助物資として適しません。
その意味では今回、比較的コンディションのいいウェアを持っていらっしゃるプロライダーの方々が対象になるかと思われます。
また援助物資として受けれてくださるのは
「使わなくなったアウトドア用品」
であり、アウトドア用品としてのウェアやフリースなどが対象です。
決してパーカーやセーターなどの一般的な中古衣類をすべて受け入れているわけではないことをご理解ください。


配られる前の衣類、使われない衣類は現場の作業スペースを圧迫します。
どうか直接現地に送るのではなく、こういった集約拠点を通しての援助を!

追加情報があればまた更新しますが、取り急ぎ。



■追記/誤解のないよう、中古衣類の内容について修正しました。
■スノーボードウェアが必要な量に達したことを冒頭に追記しました。

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