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10.07.23 「トイ・ストーリー 3」を観てきた [本や映画、音]

いや〜〜、楽しかった。
最高!!!!
笑って、ドキドキして、泣いて。
映画がこんなに楽しかったのは久しぶりかも。
あと3回くらい行ってもいいな。


公式サイトはこっちね。
トイ・ストーリー|ディズニー・オフィシャル・ホームページ



ま、正直「1」の時は、お話しは良くできてるけど、やっぱCGには限界あるよな〜って感じだったっしょ?
特に人間の動きね。
おもちゃはもともと無生物だからCGで「動く」こと自体に感動できるけど、生物で動くことが大前提の人間とか犬とかは、CGになると「違和感を感じるほど滑らかな動き」になってた。
そのへんが気になってたんだけどね。

もう〜〜〜やばいよ、今回は!
動き良すぎ。
だってCGのキャラクターが絶望を受け入れて誇り高い最後を迎える、なんていう演技をするんだよ。
生身の役者だってあんなふうに目で語るのは難しいと思う。
それをCGで!
あとね、雨や粉砕されたゴミとか。
あらゆるものの動きが良すぎ。
人間とか、もう人間そのものだったもん。
ピクサーってまたCGアニメのハードルをいっこ上げちゃったなぁって思ったよ。

ウッディやバズもだけど、何あのケンのすり足動き! んでもってわずかな変化で感情表現バッチリな演出。
あのおもちゃで遊んだことのある人たちは、みんな爆笑したでしょ。
だって絶対ああいう動きになるもん!

あとね、途中でバズがちょっと変わったキャラになるのはお話し的にはさほど重要じゃないと思うけど。
もしかしたらアニメーターたちはあのきびきびとした動きをバズにさせる、っていう遊びを楽しんでたんじゃないかな。
ケンのショータイムもそうかも。
必要なんじゃなくて、やって見せたかったんじゃないかなぁ。
そんくらい、動きに関しては「作ってる側の楽しんでる感」がぎゅっと詰まってた。

で、肝心のお話し。
こっちもすごく良くできてる。
例のおもちゃたちが間違って捨てられそうになって、ギリギリ助かったけど、辿り着いたのはイヤな世界。
おもちゃの持ち主アンディが家を出て行くまでに、おもちゃたちはアンディの家に帰らないといけない。
真実を知って家に帰ろうとするウッディ、嫉妬から誤解を認めようとせずに易きに流れる仲間たち。
そうして出会いと冒険と、再会と、絶望がやってくる。

作りとしては実に古典的。
っていうか典型的な「行って、帰る」おハナシ。
前に感想を書いた「ボルト」もそうだけど、映画のストーリーには、この「行って、帰る」がベースになってるものが多いんだよね。
行く時には不可抗力で。そして帰りには何かしらの制限があるけれど、それに間に合うように困難を乗り越えていく。
主人公たちは困難を乗り越えることで人間的に成長し、あらたな物語の出発点に立つ。
これがほとんどの映画の物語の柱。

で、今回、このストーリーは秀逸のラストを迎えるよ。
もうね、登場人物のキャラクターを成立させるにはこれしかない。
「1」や「2」とはそぐわない部分もあるけど、「3」だけに絞ってみれば、この終わり方はすげぇ。
それっくらい良くできたお話し。
そのあたりで大人は完全に泣ける。泣かないまでも、ここで胸がグッと熱くなってくる。
ウッディのキモチ。他のおもちゃたちの嫉妬と羨望、そして期待と愛情。
そういったものが1つになって、ノスタルジックな感動へとつながっていく。
見終わった後も、爽やかな感動を味わえるよ。

ちなみに。僕は3D版を観たんだけど、「トイ・ストーリー 3」に関して言えば、3Dである必要性は感じなかった。2Dでじゅうぶん。DVDが出たら買いたいなぁって思えるよ。
ただし!
前座的に上映される「デイ・アンド・ナイト」っていう短編が、ものすごく良くできてる。
これは3Dのアニメじゃないと表現できない!
「デイ・アンド・ナイト」には絶対にアニメーションと3Dが必要だった。
技術を小手先のギミックとしてじゃなくて、表現手法の1つとして良く理解して取り入れた好例だと思うよ。
だから映画館で観るなら3Dで。
でも本編は後でDVDで見ても家族で楽しめるっていう、3Dと2Dのいいところを上手く組み合わせたプログラムになってる。

途中で吹き出すほど笑えるところもあるし、ツメの跡がつくほど拳を握っちゃうシーンもあるし、びっくりしてイスから飛び上がりそうな場面もある。
映画ってさ、やっぱエンターテイメントなんだよね〜、って芯から楽しめる作品。
マジでオススメ。
男女を問わず、大人は是非!



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